ギリシャ神話の本

ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)

 
ヨーロッパ文芸の奥行きを感じる!(2007/07/31)
 トロイア王国のカッサンドラやアンドロマケ、

 オデュッセウスの妻、ペネロペイア 等々、

 「イリアス」「オデュッセイア」の世界に登場する魅力ある人物たちについて
 
 阿刀田さん、現代文学まで連綿と続く様を、わかりやすく説明してくださっています。


「・・フランス演劇は過去に優れた古典劇の作品群を持ち、

 文化の伝統としてもギリシア・ローマの影響を色濃く受け継いでいるので、

 現代の劇作家もこうした古典を題材にしてそれをパロディ化し、

 一つの枠の中で自分の演劇を展開する傾向を根強く持っている。」

  アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス

  モリエールやラシーヌのフランス演劇、

  ジャン・ジロドウ「アンフィトリオン38」

  ジャン・アヌイ「アンチゴーヌ」

  サルトルの「蝿」、カミュの「シシュポスの神話」

 
「・・ヨーロッパ文芸の奥行きは深い。

 その遠い源流にギリシア神話がある。

 二十世紀の文芸を理解するためにもギリシア神話への配慮が必要だ。

 オイディプスからアンティゴネまで、血なまぐさい一連のエピソードがいろいろな姿に

 形を変えて現代に生きている。・・」
 
招待者は楽しげに笑いながら手を引いて、気づいたら消えていた。(2007/06/30)
軽い文体で読みやすかった。

電車の手持ち無沙汰に、友人のカバンから取り出されたのが出合い。
ギリシア神話も、著者も初めてだった。
「ギリシア神話、読みたかったんだよね〜」
と、独りごちて繙き、すぐに引き込まれた。

私の勝手なイメージでは、ギリシアの神々はどこか遠くにいて、
太陽も握り潰さんばかりの偉大さをまとって近寄り難かったが、
本書の中では、神々や英雄は皆、等身大に描かれていた。
まるで、ゼウスは女に目がないワンマン社長、
アテネやアフロディテは妙に張り合うOLのようだ。

神話が人によって語られてきたことを忘れていた。
人が歴史の中で蓄積してきた生きる喜び、楽しさ、
悲しさ、悔しさ、希望が凝縮されたものが神話なのだ。
だから神々も英雄も、遠いどこか知らない所ではなく、
私たちの中にいるのだと考えた。

本書は入門の手引きという感じで、
この一冊でギリシア神話について何もかもを手に入れることは出来ない。
だからこそ、これを取っ掛かりに、まだ読みたい、もっと知りたい、
そう思わせてくれる本だ。
 
ヨーロッパ文明の源流にあるギリシア神話。その中から、粒よりの十二のエピソードの旅へ・・・(2007/02/09)
 先日読んだ同じ著者の『私のギリシャ神話』(集英社文庫)と比べて、神話の物語として、より面白かったのは本書のほうですね。重複する部分も多いのですが、集英社文庫のビジュアル版に比べて特に面白味を感じたのは、次の二点。まず、ホメロスの物語に導かれてトロイアの遺跡を発掘したハインリッヒ・シュリーマンのエピソードが、ビジュアル版では一頁ちょっとの分量だったのに対して、本書では八頁にわたって紹介、記述されていたこと。もう一点は、ホメロスの作品で有名なオデュッセウスの物語が、ビジュアル版よりも大きく取り上げられていたこと。冒険・放浪譚の面白さがよく出ていたこと。
 一方で、集英社文庫のビジュアル版の何よりの美点は、ギリシャ神話にまつわる絵画や彫刻が多数、カラー図版で掲載されているところにあります。このため、ギリシャ神話がどれほどその後のヨーロッパの芸術作品に影響を及ぼしたかが、一目瞭然なんですね。視覚的に雰囲気のあるのは、断然、『私のギリシャ神話』のほうです。
 本書は、以下の十二章で構成されています。
 「トロイアのカッサンドラ」 「嘆きのアンドロマケ」 「貞淑なアルクメネ」 「恋はエロスの戯れ」 「オイディプスの血」 「闇のエウリュディケ」 「アリアドネの糸」 「パンドラの壺」 「狂恋のメディア」 「幽愁のペネロペイア」 「星空とアンドロメダ」 「古代へのぬくもり」
 本書では紹介されていなくて残念でしたが、オイディプスのエピソードをもとにしたジャン・コクトーの『地獄の機械』という戯曲があります。謎をかけるギリシャのスフィンクスを始め、神話の幻想的な雰囲気が強く伝わってきた作品。これも面白いですよ。
 
ギリシャ旅行(2006/09/26)
ギリシャ旅行に出かける前に
前知識として少しでも神話のことを知っておこうと思い
読んだ本。

神話だけにもっと素敵な神様がたくさんでてくるのかと思いきや
神様が嫉妬したりエッチだったりとても人間味にあふれてて
読みながら何度も笑ってしまった。

こういうちょっととっつきにくかった本を身近に感じさせてくれるのが
この作者のすごいところだと思う。
 
神様って?(2006/04/29)
神様も人間味溢れてんだね!
どっかの宗教と違って絶対的に正しい存在ではない。日本でもたくさんの神がいるがギリシャも多いなぁ〜、悪い事よくヤルし、エッチだし、嫉妬深いし。
おもしろいです。知識が広がりますよ!
 
ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)
タイトル:ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)
定価:\420
販売価格:\420
発売日:1984/01
著者:阿刀田 高
出版社:新潮社
形態:文庫
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:01:35 時点のものです。

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