SAP関連の本
SAP Business One―中堅・中小企業のためのERP
酷評が並んでいますが、前提の知識と読む目的さえ間違わなければ、それなりに良書だと思います。
まず前提の知識としては、ERPに関する知識と、SAPに関する知識です。これはエンドユーザレベル+α程度必要です。Business Oneは中小企業特化型のERPですから、それを常に念頭においておかないと、「SAPはこの程度か」と言う感想になってしまいます。 それから読む目的。 これはあくまでも中小企業のERPで、細かすぎる設定などが無いシンプルなシステムの事例紹介です。だからこれ以上のことを期待してもダメです。目的もここに絞れば、単純な画面のハードコピーが続くページがありますが、十分に得るものがあります。 以上の観点から評価をすれば、4点くらいですよ。
ERPの真価は、バックオフィスシステムの統合にとどまらず、フロントラインシステムまでの統合にあることは、本書でも冒頭で述べている。
従って、ERPの機能を発揮できる場面は、モノを扱う製造業や流通業といったビジネスである。 しかしながら、本書はIT事業者(システムインテグレータ)の事例を取り上げているため、例えば製造業からすれば部品表から始まるMRP系の記述が乏しい。 本書がIT事業者向けに書かれたならレベルが低い。 製造業や流通業といった一般事業者向けに書かれたなら、知りたいことが書かれていない。 むしろ、SAPの実力はこの程度かと誤解されかねない。
バブル期の象徴であるSAPを取り上げた割に,新しいものがまったくない。
中小企業にERPというのは売り手の希望的な発想で,経営がわかっている人ならまったく不要であることは明白である。ERPの前に個人情報保護や会計処理,コンプライス,コーポーレートガバナンスが喫緊の課題としてあるからだ。 あまりソフトハウスの販促の片棒ばかりかつぐのはいかがなものかと,あえて苦言を呈したい。
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