千葉 真知子の本
食べるクラシック
クラシック音楽は堅苦しいと感じていたり、
事実堅苦しく構えて聞いたりする人は、今でもけっこういるようだ。 いかにも「これは芸術でござい」という雰囲気がするというのがいかんのだろうか。 もちろん、作曲家や演奏者に対して尊敬の形をあらわして謹聴するというのは、悪い事ではないのだが、しかし! 音楽は、(陳腐なセリフではあるが)、音を楽しむと書くのだ。 楽しむ事が、大前提なのだ(笑)。 しかし、どうしても堅苦しく感じてしまう時、どうすればそんな心持ちをほぐす事ができるだろう? それは、飲食するのが一番。 え。 クラシックで飲食? そのとおり! 本書は、有名なクラシックの作曲家(たとえばモーツァルトやショパンやリストなどなど)をとりあげながら、彼らが愛した料理、食べたであろうものを紹介し、そfれと並行して、作曲家の人となりについても触れる、くだけた音楽・料理エッセイのような形を取っている。 料理は文化をあらわし、食の好みが個人の特徴をあらわすとするならば、 本書はまさしく、作曲家が食べた(であろう)ものを解説する事により、彼らの人となりを、凡百の音楽評論とは全く違った面から見通し、 料理文化というフィルタを通す事によって、ある意味、彼らの音楽の、本質についても触れているのだ。 読者は、それによって、クラシック音楽の背景(の一部)に触れ、より深く、クラシック音楽を理解し、ついでに、くだけて楽しむ事ができるという案配だ。 いやあ、おいしそうなんだよ。 紹介されているどの料理も! また、場合によってはほほえましいエピソードも多い。 もちろん、演奏者にとっても、作曲家をこのような面から理解する事は、大いに役立つに違いない。 より、味わい深い演奏をするために。 クラシックはどうもな〜、などとは思わずに、まずはこの本の中から、実際に手に入れられそうな料理を持ってきてみるのはいかが。 でもって、かる〜くクラシックなんか、かけちゃう。 あら不思議、かなりいい気分になれるかと思う。
千葉 真知子の本食べるクラシック
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