MySQL と Access の連携の本
Access+MySQL実用データベースシステム構築
今や人気のフリーウェアMySQLに比較的早い時期に着目されて出版された本であるが、203ページ(半分)まで読んだ感想を述べてみたい。何を今更古い本をと思われるかもしれないが、私が知る限りClient=Access、Server=MySQLという組み合わせによる出版物は誠に少ないので、現在でも貴重な本であると思う。
半分読んだ感想は、はっきり言ってプログラマーの豊崎直也氏とまったく別人のライターの豊崎直也氏のふたりの共同作業による本だと言い切ってよいかもしれない。余りにもAccessに関する基本的ミスが多すぎるからだ。例えば、P197〜P203に関係することだが2つの変数を定義していないためにエラーが発生する。また、P197のサブフォームの説明とP201のプログラムの間には論理破綻がみられここでもエラーが発生する。したがって、このままでは使い物にならないので先に読み進むことは困難となる。その意味では典型的な悪書といえるでしょう。 だが待てよ、以上のようにこの本を切り捨ててしまっていいのだろうか。よさはどこかにないのだろうか。それは解説範囲が広域なため読み手の切り口によってさまざまに異なると思う。ハード面にまったく弱い私にとってクライアント・サーバー型のネットワーク接続の説明(特にP142)は目からウロコ賞であった。たった1ページではあるが私にはこの本が初めてクライアント・サーバー型のネットワーク接続を教えてくれた貴重な本である。その意味では私には良書にもなる。 目下、Client=Access2003(OS:Windows XP) Server=MySQL5.0.45(OS:Windows 2000 Server) という手法でこの本を読み進んでいる。この本は私にとって日々Accessとの葛藤をもたらす悪書&良書と言ってよい。
本書は、データベースとは何かから始まり、続いてXPでLAN環境を作る説明が絵付きで行われ、様々なツールのセットアップと使い方、そして最後にそれらを連携してデータベースを構築する、という構成となっている。前述した「様々なツール」とはデータベースソフトとしてAccess・MySQL、環境としてApache、使用Web言語としてPHPのこと。
これら全ての内容を407頁(厚さ2.5cm)で行うのだから内容が薄いのは仕方がない。これをさっと読んだあとは必ず各々の専門書が欲しくなる。実際文中にも“OSとMySQLのセキュリティについては各専門書を参考のこと”と書かれていた。 ブロードバンド化が進めば小規模オフィス内のデータベースのあり方も変わってくる。各々のパソコンでの利用からネットワーク(LAN・Internet)上でデータを共有するという利用に。本書は、その際にこういうツールを組み合わせてDB構築すると安価に仕上がりますよ、という一つの参考例を示している。 私はAccessなら十分に使いこなせるというレベルである。しかしこの本を読んでAccessにとどまらず、MySQLやPHPもチャレンジしてみようと考えるようになった。
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