フェラーリの本
フェラーリを買ふということ。
フェラーリに乗ってみたい、フェラーリに興味があるという人は、まずこの本から入ることをお奨めします。フェラーリのわかりやすい歴史と歴代モデルについての解説(しかも多くの車に清水さんが乗っているのでリアリティ抜群)が掲載されているので、いわゆる自動車雑誌の乗ったこともないくせに絶賛の嵐をする自動車評論家達とはエライ違いです。
フェラーリのポジもネガもしっかり書いたうえで、それでもフェラーリは芸術なんだとお書きになる清水さんのコメントは極めて説得力があります。
フェラーリは日頃誉められすぎである。
評論家でフェラーリを悪く書き散らかす人は皆無に近い。それは、フェラーリが一種の「権威」になってしまっているからであろう。 そこから逃れる術はひとつしかない。それは「フェラーリ側の立場に立ってしまう」ことだ。身内のことなら、いくら権威のある対象でも、客観的発言に周囲からの問題は発生しないからだ。 著者の清水氏は言わずと知れた「熱狂的フェラーリ信奉者」だが、彼のあまりに強い崇拝が、フェラーリ側に立つことと同じ機能を果たさせたのである。 その視点によりもたらされた「客観的な目線」が本書の白眉なのである。換言すれば、世間に数少ない、褒めちぎるだけではない「客観的なフェラーリ評論本」が本書だと言えよう。 いささか古い本!になりつつあるが、今でも充分新鮮である。興味のある方は早く買うに値する一冊である。ご一読あれ!!!
これまでの著者が書いた、数々のフェラーリ賛歌の集大成というべき本であると思う。(でもまた出すに違いない。)意外なことに、かなりしっかりしたバイヤーズ・ガイドに仕上がっており、これまでの「フェラーリうきうき状態」から脱した感じが読み取れる。しかしながら自分の中で彼のことを「フェラーリが買えて羨ましい人物」なのか「フェラーリに取り付かれた不幸な人物」であるのか読めば読むほどわからなくなってきたのも確か。この本は、まさにその境目に置かれた踏絵だ。
フェラーリの本フェラーリを買ふということ。
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