イタリア旅行の本
美しい夏の行方―イタリア、シチリアの旅 (中公文庫)
著者が旅したイタリアの思い出を綴ったエッセイです。
前半はローマからフィレンツェとまわりの小さな街について、後半はシチリアの旅です。 イタリアについて語っているというよりは著者のイタリアへの熱い思いを語っている本なので、まだ行ったことがなければ読んで行きたいと思うかは疑問。 わたしはシチリアには行ったことがなかったので、後半は正直読んでてつまんなかった。 でも前半のローマやフィレンツェの部分はとってもよくわかる。 特にフィレンツェへの思い入れには共感するものがあって、あの街を訪れた時の感動が甦ってきました。 ポンテ・ヴェキオや瀟洒な宮殿を巡ってメディチの歴史に想いを彷徨わせたいと願う人にはお勧めの本です。
1989年に出た単行本の文庫化。
もともと雑誌『マリ・クレール』に掲載された紀行文で、内容のなさ、何となく洒落ていること、文章の軽さが、いかにもそれっぽい。 前半はローマやフィレンツェなどイタリア本土、後半はシチリア島を訪れ、教会や美術館を見てまわっている。その紹介に、著者の思い出や歴史の話などが織り込まれていく。文体の優美さを味わうのが正しい楽しみ方であり、内容の希薄さを責めてはいけないのだろう。 写真も多数あるが、それほどのものではない。
旅行ガイドとして、また一度訪れたことのある人が思い出を反芻することを目的としてならばまずまず楽しめる本であると思われるが、残念ながら辻邦生の若いころの輝きからすると、悲しいくらいの駄作といわざるを得なかった。辻の紀行文ならば、もっと他の本を先に読むべきである。
シチリアに行ったことがないので、情報収集するために購入しましたが、雑誌「マリ・クレール」のために書かれた紀行文だそうで、『美しい夏の行方』『海に向かって夏』の2編からなり、前編が中部イタリア、後編がシチリアを扱っています。
全般にカラー写真がふんだんに入って、読んでいると映画“眺めの良い部屋”の一シーンに身を置いているような、情緒的な気分に浸れました。 シチリアについての記述が非常に詳しく、現在の状況も書かれていて、大変参考になりました。そして、フィレンツェ、ローマなど既に訪れたことのある都市については、ページ数は少ないながらも、着眼点が素晴らしく、的を得た記述が多く、なるほどなぁと自分自身の旅行を思い起こしながら楽しく読めました。
シチリアからローマへの旅行の前に読んだ時は、なんとも思わなかったのですが、帰国後に読み返して、自分も著者と同じ気分になっていることに気づきました。夏の南イタリアからの帰国後にどうぞ!余韻にひたれます。
イタリア旅行の本美しい夏の行方―イタリア、シチリアの旅 (中公文庫)
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