シチリアの本
シチリア島へ!―南イタリアの楽園をめぐる旅 (角川文庫)
1996年に主婦の友社から出た『シチリア島の物語』の文庫化。
著者はドイツ史を専攻するためにドイツの大学に留学したのに、うっかり訪れて気に入ってしまったイタリアに住み着いてしまったという人物。それだけにイタリアへの愛がある。 1787年にシチリア島を訪れたゲーテの足跡をたどる形で、島内各地を案内する一冊。読み物としてもガイドブックとしても優れている。 マフィアの話から古代ギリシャの遺跡、エトナ山の登山と、シチリアの魅力があますところなく紹介されている。しかし、決して褒めっぱなしというわけではなく、シチリアの駄目なところ、つまらない観光スポットについても忌憚ない意見を伝えてくれる。 食べ物の話がほとんど出てこないのが残念。
シチリア島の主要な観光地について紹介している。ドイツの文豪ゲーテもイタリア旅行の際、船に乗りわざわざ立ち寄っており、後に「イタリア紀行」にこの地のことを記している。島はいろいろな民族に統治されたという歴史を持っており、様々な文化が残されている。本書に掲載されている写真の空と海の色は美しい。
ゲーテの辿ったシチリアの道をたどる旅。ちょっとマニアックなシチリア島ガイド。小さな島や、田舎町にも足を伸ばしていて興味深い。
褒めているのかけなしているのかわからない記述もあるが、それがこの著者の、この島に対する愛情なのだろう。 文明の十字路にあたるシチリア島の魅力はまだまだはかりしれない。
シチリアの本シチリア島へ!―南イタリアの楽園をめぐる旅 (角川文庫)
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