カンボジア旅行記・滞在記の本

アンコール文明への旅―カンボジアノート〈1〉 (カンボジアノート (1))

 
カンボジアをバイクで走る原体験(2007/01/14)
 治安を気にしながらも、アンコール遺跡群に行きたいという願望が次第に強くなった著者。カンボジアの近現代史の研究者としては、当然のことかもしれない。写真で見ただけでは分からない遺跡の細部をこと細かく丁寧に見て確かめていく、「私はその中にほとんど溺れかけていた」と言うほど魂が入っている。バイヨンの尊顔は巨大なだけでなく、さまざまな表情をしていていることを見て取るのだった。 
 作家三島由紀夫は戯曲「頼王のテラス」は、このアンコール遺跡の「若き頼王の美しい彫像を見た」その時に発想が湧いてきたという。
 はりぼてのまがい物ではない本物が目の前にある感動。初めて見るアンコールの地は、その歴史・意匠・物質、そしてその美意識において本物だったのである。
 定番の観光コースを辿る限り旅はとても簡単だが、研究のために自分の旅をしようとする途端に面倒になる。小さくて単なる瓦礫に過ぎないような遺跡を探し出すことにも夢中になる。行くのが困難な所にも入っていくことに興奮を感じる。次第にもっと過酷な旅を指向するするようになる。
 カンボジア人の友人もできた。留学生・研究者たちとのつながりもできた。アンコール遺跡の保存・修復活動の主役は長い間フランスだった。1992年にアンコール遺跡群が世界遺産に登録されたのを転機として、国際的な協力体制の下で多数の外国チームが活動するようになった。
 ただ、著者のカンボジアにおける原体験は「太陽と風と汗と土埃であって、バイクで走る私は、最も純粋な時」であった。 純度の高い旅を楽しむ心は若者である。
 
アンコール文明への旅―カンボジアノート〈1〉 (カンボジアノート (1))
タイトル:アンコール文明への旅―カンボジアノート〈1〉 (カンボジアノート (1))
定価:\2,310
販売価格:\2,310
発売日:2006/12
著者:波田野 直樹
出版社:連合出版
形態:単行本
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:01:47 時点のものです。

カンボジア旅行記・滞在記の本

ヨーロッパ旅行記・滞在記特集

ヨーロッパを舞台とした小説の特集

アジア/中近東旅行記・滞在記特集



リンク
思わず旅行に行きたくなる世界の旅行記・滞在記特集
in association with amazon.co.jp