フランス旅行記・滞在記の本
フランス日記―日々ごはん特別編
初めてこの著者の本を読みました。
読み始めた頃は、ちょっと馴染めませんでした、正直言って。 「人と同じことをやったり、人と同じものを持ったりすることが、 子供のころからうんといやだった。」と書いている次のページで、 他の人が食べているサンドと食べたいと思う、なんて書いてあって、 やりたい放題だなこの人、と思えたりしたのです。 でも、読み進めていくと、 言葉の通じない国で、懸命にもがいたり、喜んだり、感動している 著者の飾らない言葉の連なりに、どんどん惹き込まれていきました。 これまでに数え切れないほどの日本人による パリ・フランス滞在記が書かれてきていますが、 その中でも、たぶんこれはもっとも素直であっけらかんとしていて、 とはいえ、とても内省的な文章だと思います。 それと、終わりの東京での日常に戻ってからの文章にも心を惹かれました。 これから、この著者の本にどんどんぶつかってみたいと思っています。
気付けばもう三回も読み返してる。
フランスは行った事ないけどなんか三回も行った気分。 美味しそうな料理やフランスの情景がめにうかぶし、 旅をしている時の興奮や喜び 不安や心細さ、この本を 読んでいるとすべて感じ取る事ができる。 旅日記は書こうと思えば誰にでもかけるけど、 立体的なこちらにその旅の内容が迫ってくるような文章は 高山さんだからこそだなと思う。 自分に正直な飾りのないまっすぐな文章だからだろうな。 多分フランス気分を味わいたいと思う度にこれからも開くだろうな。 じゃがいも料理の本もあわせて楽しむのがお勧め。
料理研究家の高山なおみさんのブログから生まれた「日々ごはん」の特別編。
写真撮影は高山さんのご主人のスイセイさんです。 私は今までフランス旅行記をこんなにも気取らずに書いた作品は出会った事がありません。 旅のエピソードより、高山さんの気取らない、正直で純粋な視点に心が洗われる思いがしました。 誰もが目を背けてしまうかっこ悪い事でも、活字にしてしまう。 しかし、全然かっこ悪くならない。 それが普通なんだよなって教えられる。 それは、些細な事でもあると思われる様な事だけれど、切ないし、温かい。 けれど、温かい方のが全然強い。 高山さんって日記を読めば読むほど、不思議な力を持った人だなと思う。
「日々ごはん」を詠んだことがなく、いきなりこの本を読みました。
なので、他の本とは比較できないのですが、 この本は「じゃがいも料理」を出版するために、 作者がフランスに取材に行ったときの日記です。 作者独特の、空気の中の湿度や、においまで伝わってくるような、 繊細な表現が文章のところどころに光ります。 一緒に旅をするのは、夫のスイセイさんと、 あのスタイリストの高橋みどりさん。 周りの人だけでなく、 旅の途中で出会ったタクシーの運転手や、 市場のおじさんに対するまなざしも、 素直であたたかい。 高橋みどりさんのファンにもおすすめです(たびたび登場します)。 景色や食べ物の小さい写真がたくさん載っているので、 目を凝らして文章と照らし合わせながら じっくり見入ってしまいます。 私個人の意見ですが、 読んだあとのキュンとせつない感じが、 武田百合子さんの「富士日記」をも思わせ、 ぜひ作者の「日々ごはん」も読んでみたくなりました。
私はパリに行った事がない、でもいつかは行きたいと思って、パリについての紀行文などはいろいろと読んでいる。が、どれもおしゃれだけれど、身近に感じられなかったり「ここに今すぐ行きたい!」というものでなかったり、いわゆる表向きの観光案内的なものが多いように思う。
しかし高山さんの文章は「生のパリ」が息づいている!パリというと王道の高級なフレンチが紹介されることがおおいようだが、のっけから魚のスープめざして出かけていくのもステキだと思うし、ヴァンブーの蚤の市にも行きたい!そうして読み進めるうちに自分も一緒にパリを歩き回った気にさえなる、そして高山さんが辿ったのと同じ道をいつか歩きたい!と決意ににたものさえ覚える。高山さんの料理も、文章も大好きだから信用できるのかもしれないが、この本に嘘がないのだ。建物、人、景色、味、出会ったモノ、全てが高山さんというフィルターを通して、いきいきと迫ってくるのにうるさくない、読んでいて心地のいい本です。
フランス旅行記・滞在記の本フランス日記―日々ごはん特別編
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