インド旅行記・滞在記の本
インドに行こう―インドの最南端と最北部
俗にいう「インド本」なるジャンルがある。それらの著者はインドを旅して、日本では考えられないようなこんな驚くことがあったとか、いかに大変な目にあったとかの苦労談などを面白おかしく綴るのが常だ。つまりインドを旅行したノリで書いたものだから、結局のところ自慢話にすぎない。
さて、本著はそれらインド本とは一線を画している。冷静かつ客観的にインドを旅行して見たこと感じたことを淡々とした口調で述べている。いわば成熟した文章によって、インドを旅行するのに知っておいたほうがよい知識がおのずから得られる。 たとえば、デリー空港に夜到着した若者の少なからずが危険かつ不愉快なトラブルに巻きこまれる理由をこう分析する。 若者の多くは節約旅行スタイルで旅をしようとしてやって来る。なので安宿街の代名詞ともいえるメイン・バザールを行き先としてタクシードライバーに告げる。しかし、その地域は下層階級の住みつくドヤ街としてインド人によく知られている。そんな場所のホテルへ行く者は、ドライバーに見下されてしまうのだ。だから少々悪質な行為をしても、警察沙汰にはなりはしないと思われる。つまり、節約派の若者自身がタクシーに乗る危険性を高めていると指摘する。 高級ホテルを行き先に告げれば、それなりの階層の者であるとして、ドライバーに見下されたりはしないと。 インドは言わずと知れたカースト社会。相手がどれくらいの階層の者であるか判断をし、それによって扱いも違ってくる。私たち外国から訪れた者も例外ではないのだ。 また別のページでは、五つ星ホテルの日本食レストランの謎に迫る。日本人シェフが指導しているあいだは美味しいが、インド人シェフが日本食を作りだしたとたんに不味くなる。これはもう日本とインドの比較文化論の領域で、単なる旅行記では収まりきれない。 インドを旅行したいと思っている人、気になっている人にぜひとも一読することをお勧めします。
著者は160回インドと日本を往復しているとのこと。。
表紙のシンプルな装丁となんでこんな回数を?という単純な疑問から購入、2日間で読み上げました。 貧乏旅行ではなく、ホテルにしても食事にしてもちょっと贅沢。大人の旅行スタイルで綴られています。 ンド紀行文としては珍しいのでは?か・な・りオススメです! インドにはまってこれまで数回旅行していますが、次回はお金をためて、ちょっと「贅沢な」インド旅行がしてみたくなりました!!
インド旅行記・滞在記の本インドに行こう―インドの最南端と最北部
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