インド旅行記・滞在記の本
インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)
僕はテレビといえばニュースくらいしか観ないので、中谷美紀という女優も実は知らなかった。
この本は、彼女が映画「嫌われ松子の一生」の収録後、心身とも疲れ果て、 いわゆる「燃え尽き症候群」を解消するために、 ひとりインドに乗り込んだ38日間の日記である。 彼女に対して感心したことは、 ◆高度な英会話力を含む英語能力を持っていること。 ◆度胸があること。 ◆文章表現力と、感性が素晴らしい資質を持っていること。 ◆かなり本を読んでいるらしいこと。 ◆衛生面に関して慎重であること。 彼女の旅の特徴は、バックパッカーの旅のスタイルを踏襲しているが、 ◆ホテルは高級ホテルから、こぎれいなヨーロッパ風のペンションを利用し、 いわゆるケチケチ旅行とは一線を画すこと。 ◆時にはガイドと一日中契約し、効率的な旅をしたり、 ◆ヨガの教室を併設したホテルに逗留し、本場のヨガを体得したり、 ◆お役所仕事の警察署長に対し、自分は「日本の大物女優である。日本に帰国したらインド警察のやる気のなさを公にしてやる」と恫喝し、その後、態度が豹変した署長にパスポートの盗難届を受理させたりと、 貧乏旅行記はずいぶん読んだが、これは、オリジナリティーあふれる中谷美紀流の旅行記である。 写真の腕もなかなかのもので、カメラアイが実に素晴らしい。 「一芸に秀でる」という諺があるが、彼女は「多芸に秀でている」天才女優だと思った。
期待していたよりもずっと充実した内容のある本だと思います。
私が読んだインド旅行記の中では最も良かったですね。 旅をする目的は様々でしょうが、巷によくある面白おかしいハプニングを 期待した一人旅本には飽きていたので、逆にトラブルをなるべく回避 して、目的志向的にインドを体験することを選択した彼女の旅には 引き込まれました。 限られた時間の中でインドのことを知っているガイドを頼むことで 独りよがりでない歴史的、精神的、物質的にに客観的な今昔のインドを 知り得ることができたと思います。 インドではガイドと付き合うのさえリスクはあると思いますし 彼女のような有名な女優はヘタしたら身代金目当ての誘拐される キケンセイだってあるわけですから。 一人で行動した時間も結構あり、プライベートな冒険を楽しんでいます。 パスポートを盗まれたり高山病になったりトラブルにも遭っていますが、 対処の仕方にリスクシナリオを良く考えて計画を立てていたことが伺われ、 がんばったと思いますよ。 ヘッセのシッダールタを読んでいるなど、読書も幅広く 教養と知性を身につけており、共時性を引き起こすからか 訪れた遺跡の説明では知らなかった神話を知ることができて、 彼女が身代わりで行ってくれたかのように親近感が湧きました。 自分はかなりインド哲学系は読み込んでいたつもりですが。 瞑想、ヨガなども下調べがきちんとされていて内容が充実 していました。 綺麗な女優さんだとは思っていたけど、それは内面の光が 外に反映されているからではないかと思いました。 後半は旅慣れしてきて表現が単調になる嫌いはありましたが それを上回る感動を与えてくれました。彼女を見直しました。
最初の頃は神経質に除菌用のウエットティッシュで手をふいたり、あろう事か食後に食中毒予防として日本から持参したチューブ入りわさびをなめたり(本当に効くのか?かえっておなかこわしそう。)と旅なれず不安な様子が伝わってきてリアルに感じました。
旅なれた人達がいろいろえらそうに評価してますが以外と日本人の女性が初めてインドを旅するとやはり最初はだれでも多少なりともこんな部分があると思います。 私も結構アジア方面、旅しましたが最初旅した頃の事を思い出しました。 それがだんだんなれてきて最後の方には現地のインド人に食べ物を分けてもらったり平気でできるようになっているのがおかしかったです。 中谷美紀さんの事はほとんど知らなかったんですがこの人すごく真面目な人なんですね。性分的に・・・・。 だからおもしろおかしく書かれている他のアジア旅行記のような物を期待して読むとたしかにあまりおもしろくないかもしれません。 でもまじめな性分だけにいった場所、場所の歴史やガイドの説明などを事細かに書いてあって、インド全体の主なところはすべて回っているので3冊通して読むとインド旅行する際の参考になります。 「インド旅行したいけど広くてどこから初めていいのかわからない」、「インドってどういう国?」といった人にはぜひおすすめです。 特に女性。やはり女性の興味のあるものほ主にして書かれているので。 ロンリープラネットなどに比べて上辺的な情報しか載っていない地球の歩き方が好きでない私としてはなんとなくインドを旅行してみたいという人が最初に手に取る本としてはこちらの方が断然おすすめです。
中谷美紀さんのインド旅行記です。やはり行く人によってインドはいろんな顔をのぞかせてくれます。私の場合は、最底辺の貧乏旅行だったため、あまりのサバイバルな毎日で、帰国時は眼つきがギラギラしていると言われました。できれば彼女のように、ヨガをやって、おいしいものを食べ、ボランティアをし、落ち着いた旅がしたかった。とはいえ、この本は下から目線のインドでもなく、上から目線のインドでもなく、若い女優さんのものなのが面白いと思います。
彼女は旅行中、きちんとリキシャワーカーに騙され、手ごわい物売りと格闘し、お腹を壊して体調を崩します。自由すぎるヒッピーな方々に惹かれつつも、健全な距離を保っているのも良い判断だと思います。ただダライ・ラマあるいはラダックに足を伸ばしているのは誰かの強い影響かなとも思いました。 多くのインド帰りは、P359の最終章の最後の記述「早く、帰りたい」の言葉を読んで、同じような経験を思いおこして苦笑したはず。この後も懲りずにインド旅行を繰り返したようで、少なからず親近感を感じました。
一人旅だと裏表紙やポップに書いてありますが、実際は常に運転手とガイド付きのインド観光。
インドの食事や本場のスパ・ヨガなどに興味がある方にはとてもおすすめ。 インド旅行記4が4回の旅行の写真集になっているので一緒に見るとより楽しめます。 インド旅行をするならバックパッカーで危険な目に遭わなければいけないわけではないのでこういう旅行もいいと思います。 個人的には淡々?とした文章が読みやすく何回も繰り返し読んでるお気に入り^^ 一人旅を強調しすぎて若干内容にギャップがあるので★4つです。
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