ヨーロッパを舞台とした小説の本
ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)
題名が印象深かったので読んでみた。最初のころは筆者がこのテーマを取り上げるまでの過程を綴っていて、なかなか展開がなく退屈だった。本のテーマを1つに決めて書き上げることを決意するまでは、すごいエネルギーと運命的なインスピレーションがいるのだなと思った。後半、著者がヨーロッパに取材旅行するあたりからは、かなりその世界にどっぷりとつかって読めて面白かった。フランス、ウィーン、ルーマニアと移動して人に会ってゆく過程はサスペンスドラマのように、また旅行記のように読めた。そして最後、著者の今回の事件に関する「真実」が示されたとき、著者が本文中でいろいろな「見方」があると断り書きをしているのを知りつつ、その真実が確からしいように思えて、胸にズシンとくるものがあった。読み応えがあり共感できる良い本だった。
単なる覗き趣味に基づくものを、“同情者”を装った偽善でごまかした、「ルポ」。記述に客観性があるならなまだしも、憶測と自己満足で塗り固めた記述は、たとえようもなく醜悪である。
ノンフィクションでありながら、著者のこの事件に対する思い入れが、単なるドキュメントではない作品に昇華させています。
著者とともに心中した二人の過去や環境をめぐる旅は、19歳の少女を失った家族や友人、隣人の喪失感と何故止められなかったのかという後悔を味わう疑似体験となり、読後の余韻を重くします。
大崎さんの作品はどれも好きですが、
「ドナウよ、静かに流れよ」はダントツに大好きです。 ノンフィクションのお話とゆうことで、 本当に、事実は小説より奇なり、とはまさにこうゆうことだなと思いました。 不可思議なところや、共感できない、わからない(行動や言動が)所も 多々ありますが、私自身も、作中に登場する女の子と同じ歳の頃に ヨーロッパに単身留学していたので、感情移入するところも 少しありました。 なんていったらいいか本当にうまくいえないけど・・・ 読んでみておとずれる不思議な感情。 彼女の周りの日本の友人たち、現地で彼女を心配する友人たち、 そして親、彼女が好きになった人… いろんな人が見守る中で、変わっていく彼女。 「どうして」と疑問も感じずにはいられません。 そして最終的に、不思議な行動のあとには、死を選んでしまうとゆう 少し重いストーリーですが、読み出したら止まりません!! 読み終わったら涙がこぼれる作品です。
ドナウ川で発見された、19歳と33歳の邦人男女の遺体。
これだけの内容では、「失楽園」に似た不倫の話に思えます。 しかし、そんなに薄い話ではない。 19歳の無償の愛。 こんなに人を愛せるのでしょうか? ここまで自分を犠牲にできるのでしょうか? また、海外で最愛の娘を失った両親。 悲しいでは表現できない絶望感。 涙が何度も出てきました。 この話、ノンフィクションなんです。 ネットで調べると、父親は検索できました。 本の最後には、亡くなった19歳の少女の写真が。 大変重い話ですが、是非読んで欲しいです。
ヨーロッパを舞台とした小説の本ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)
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