チェコ旅行記・滞在記の本
私はチェコびいき―大人のための旅案内
この本の副題をもし自分がつけるとしたら(図々しいけど)、「外国からのお客様が見た共産主義時代のプラハ」となるでしょう。
著者は共産主義時代のプラハに駐在する日本の大使夫人です。いうなれば特権階級です。 著者がプラハ在住時代に知り合う人々も、その生活も、一般市民とはおおよそかけ離れた特別なものです。 私は、プラハ観光にあたり、プラハを知るために購入したのですが、時代も趣旨も違いました。 ただ、共産主義時代の閉ざされた国の様子を知りうる機会は少ないもの。 著者はそのような国の様子や生活を明るく前向きな視点で紹介しています。 特に、ビロード革命についての記述はおもしろいです。そういう点で良書です。
本当にチェコびいきの本です。さまざまな歴史的状況、特にチェコとドイツの関係が大変よくわかります。ですが、残念なのはチェコとドイツ間の問題が、とてもチェコ寄りに書かれてあることです。もう少し中立の立場で書いてほしかったと思います。例えば、ドイツ人はチェコ人に対してひどいことをしたかもしれませんが、チェコ人もドイツ人に同じことをしています。が、チェコ人がしたことについてはほとんど書かれてありません。タイトルがチェコびいきですし、長くチェコに滞在された著者によるものなので、仕方がないことなのでしょう。ヨーロッパの複雑な歴史を理解することは本当に難しいと改めて思いました。ドイツ側から見た「ドイツびいき」の本があればぜひ読んでみたいです。
タイトルどおり、元外交官夫人である著者のチェコへの愛の賛歌です。プラハへ行く直前と直後に分けて読みましたが、今のチェコを理解するのに必要なその背景をこの本で知ることができました。体験や人との交流に基づく話は著者ならではで、特にビロード革命の話は感銘を受けました。
著者の無駄な言葉がない筆致が小気味よく読みやすいです。
「私のチェコびいきは、音楽でいえば、ピアニッシモから始まった・・・」音楽の町、プラハに相応しい書き出しです。 実際に滞在していた著者ならではの、チェコへの思慕、愛情が感じられ、チェコ人の友人を通して知った過去、現在のチェコの姿、過去の歴史的事実などとても興味深く読みました。美しいチェコの写真がもっと掲載されていたら良かったです。
タイトルだけ見ると旅行のガイドブックのような感じですが、実際手にして読んでみると、もっと深い内容でした。実際にチェコに住んでいた著者の自由化前と後の印象の違いがとても興味深かったです。特にチェスキー・クルムロフは私も旅行してきたのですが、世界遺産登録前はとてもとても現在の姿からは想像もつかないものだったということは驚きを覚えました。
チェコ旅行記・滞在記の本私はチェコびいき―大人のための旅案内
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