沢木耕太郎の本

天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ (SWITCH LIBRARY)

 
手に入れるなら絶対に単行本(2009/05/20)
1997年10月20日リリース。『深夜特急』を読破した者なら必ず手に取るべき(あるいは手に取るべき運命の)沢木耕太郎第一写真集である。そして手に入れるなら、絶対に文庫でなく単行本を手に入れるべきである。そうしないとオリジナル・サイズの写真を手にはいるのに手に入れなかったという深い後悔を残すだろう。

『深夜特急』の旅では何度も何度もカメラを売ってしまおうとするシーンが登場する。しかし結局最後まで売らずカメラはその旅を記録した貴重な写真を残した。ぼくの中では最も印象深い最終巻のポルトガルのシーンで(ちなみに文庫本で言うと140ページあたり)『SAGRES』という名のビールを飲みながら、それが岬の名であり、それを探しに行きたいと思うシーンが出てくる。それがこの写真集の177ページに出てくる。もうこれだけでめろめろである。

決して沢木耕太郎は写真に詳しいわけではないだろう。それでもここに在る写真の圧倒的な存在感は何だろう。魅力ある写真というのはカメラの性能では決してないのだ、と帰結してしまう一冊だ。
 
これは。(2004/12/04)
旅とは何なのか、著者だけでなく様々な作家の引用が用いられることでその答えは形がないものということがよくわかる一冊。いつの間にか読んでる方もどこかへ漂っているような気がしてきます。もしラジオ番組のジェットストリームを可視化したらこのような本の形になるかもしれないと感じました。
 
沢木耕太郎と旅(2003/07/29)
 この写真集には写真だけが掲載されているのではない。沢木耕太郎自身が旅先で書きとめたと思われるメモや、あるいは彼の心情を代弁するような作家の言葉を引用して随所にちりばめてある。「深夜特急」の作者が撮った「風景の描写」と、その他のエッセイやノンフィクション作品で人間の内面を鮮やかに描き上げる彼一流の「内面の描写」との二つが味わえる作品である。
 ここには一人で旅をする事の魅力が見事に描かれている。それは楽しさだけではなく、時には哀しさに似た感情でもある。全体を通じていえば、旅と人生をなぞらえるような、深夜特急後半のすこし物悲しい雰囲気が強い。旅をした事がある人でも、またこれから旅をしようかという人にも、この写真集ほど魅力的な本は他にないだろう。

 ついでに、この写真集シリーズには沢木耕太郎の他のエッセイ作品と重なる写真がいくつかある。そのため沢木耕太郎ファンにとっては、他のエッセイ作品を読みながら同時にこの写真集を眺めるのもまた一興であると思う。
 
 
 
旅をしたくなりました。(2000/12/06)
美しく、生き生きと血の通った写真の数々を眺めているだけで幸せな気持ちになりました。ひとつひとつの写真が、それぞれ物語を持っているようでとても素敵です。   また、写真の合間に読むことが出来る様々な詩や文章が、旅への想いを募らせてくれます。

簡単に世界中を旅することは出来ないけれど、この本を見ると何だか自分も世界に飛んでいったような気持ちになります。

 
 
天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ (SWITCH LIBRARY)
タイトル:天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ (SWITCH LIBRARY)
定価:\3,360
発売日:1997/11
著者:沢木 耕太郎
出版社:スイッチパブリッシング
形態:単行本
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:14 時点のものです。

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