沢木耕太郎の本

ミッドナイト・エクスプレス (沢木耕太郎ノンフィクション8)

 
心揺さぶられる旅路に感動(2008/09/13)
私がヨーロッパをバス旅行したのは、沢木青年の旅から30年近く後ですが、それでも、旅する者・地元の旅人に対する反応などは、時代に関係なく、普遍的なものなんだと感じました。私自身、自分の旅を思い起こし、「もう一度旅に出ようか」と思わせてくれました。

東南アジア、特にマカオでのカジノに対する熱狂ぶりは読んでいて楽しく、ギャンブルに揺れる人々の心の変化を実に見事に表現していました。

ストーリーとしては、香港からマレーシア、シンガポールとたどり、そこからインドを抜けるところまでは、心理描写も細かく、ちょっとしたできごともありありとイメージできるように表現していましたが、欧州に入ってからは、沢木氏自身の旅に対する慣れもあってか、なんとなく、トーンダウンしてきた感が否めませんでした。

それでも、「長く何の目的もなく、ブラブラとユーラシア大陸を横断する」という、およそ現実世界からかけ離れたことを疑似体験できるこの小説は、ストレスに満ちた生活をしている人にとっては、とても楽しい1冊になることでしょう。

私は、前の会社を退職し、次の会社に転職するちょうどその谷間に読みました。自分の人生を見つめなおす意味でも、心に残る作品となりました。
 
僕の場合は最初にドラマを見ました。(2007/05/21)
僕は今20代前半ですが、昔見た深夜特急をDVDで購入したまに見ています。
旅そのものも好きですが、このようなドキュメンタリー形式のDVDが大好きです。
何回もDVDを見た後はじめて本作をみたのですが、
やはりいくらかドラマとはずれているようですね。
ドラマと原作がずれていることは逆に面白くもあります。
ただやはりDVDのほうがくさい部分(汚い部分)にはふたをした形になっている
と思いました。原作のほうが旅の厳しさが伝わってきますね。
この本は分厚くて一気に読めていいのですが、少し不便なので本は星4つ。
内容は文句なしの星5つです。
 
なぜ旅に出るのだろう(2005/04/29)
20代のころ誰もがやりたいけど、勇気がなかったり時間が無くてできないことがある。わずかのお金と必要最小限のバッグを担いで日本を飛び出し、長い時間をかけて旅をすることだ。著者は就職という大切なものを捨てて旅を選んだ。東アジアから東南アジア、インド、中近東、そしてトルコから欧州へ渡った。その軌跡を一気に読み通す。

まるで自分が旅をしたように楽しめる。言葉が通じなくても分かり合えること。未知のものに触れる喜び。異国でこそ自分の感性を信じ、勇気を持って行動しなくてはならないこと。そして後悔しないこと。旅は多くのものを得るし学ぶ。しかし著者はそれでも旅の終盤に言う。「わかっていることは、わからないということだけ」。そう、だからまた旅に出たくなる。

旅が終わりに近づき、著者とともに一抹の寂しさと不安を感ずることになる。この一冊を切り上げ、また日常生活へ戻らねばならないのだ。そしてふと、自分の20代のころを振り返る読者もいるかもしれない。
 
宝物のひとつ(2005/03/06)
沢木さんの深夜特急という本にもう少しだけ早く出会えれば、ほんの少し違った人生になったかもしれない。それくらい影響を受けました。

若い頃 エンジニアとして海外を飛び廻っていましたが、いつも時間というものにとらわれていて、普通に旅をする場合もいつも時間や日程にとらわれていたが、この本の前進である深夜特急を読んで”そうか 居たいだけいればよかったのか”と気がつきました。

現実世界の中で、旅から帰った後の事ばかり考えて時間にとらわれていた自分に 目から鱗が落ちる気がした。

それがきっかけで沢木作品を読むようになった。今回は、深夜特急ノートも目当てのひとつでした。 若い人にお勧めの本です。文句なしの5つ★。
 
読んだ時期が悪すぎた?(2004/11/03)
沢木作品の中で、エッセーや小説などを除く、いわゆる「ルポルタージュ」ものの中で、私が唯一読むのを途中で断念してしまった作品、それがこの「深夜特急」なのだ。

だいぶ昔になるが、私が大学卒業を目の前にした時期に購入したのが「深夜特急」(単行本)。(六冊のうちとりあえず二冊買った。)それまでも「テロルの決算」との出会いをきっかけに沢木作品はほとんど読破し、私も多大なる影響を受けた。また、この「深夜特急」シリーズは、沢木作品を読んだことのない人でも「沢木耕太郎」の名前を口にすると「ああ、深夜特急の人?」と返してくるほど有名で、かつ、実際にこのシリーズを読んで触発され、「貧乏旅行一人旅」に出た若者たちも多いと聞く。

しかし、私はその「貧乏旅行一人旅」から帰って来た直後にこの本を購入したのだった。沢木氏の「ユーラシア大陸横断」にはとてもかなわない「ヨーロッパ一ヶ月の旅」だったが、バックパッカーとしてヨーロッパ諸国のユースホステルを中心にひとりで回った。

そして、この本のページを繰り出した。一冊目は何とか読み終えたが、二冊目の途中で断念してしまった。別の時期に読んだら印象も違ったのかもしれないが、やはり「自分自身が実際体験した感動」と比べると、「(正直)つまらなかった」のだ。そして今もこの「ミッドナイト・エクスプレス」を購入することなしに、古い「深夜特急」二冊が本棚に眠っている。
 
ミッドナイト・エクスプレス (沢木耕太郎ノンフィクション8)
タイトル:ミッドナイト・エクスプレス (沢木耕太郎ノンフィクション8)
定価:\3,465
販売価格:\3,465
発売日:2004/09/25
著者:沢木 耕太郎
出版社:文藝春秋
形態:単行本
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:15 時点のものです。

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