沢木耕太郎の本

一瞬の夏 (上) (新潮文庫)

 
沢木さんの本はどれも偏りが強い(2008/10/04)
読み物としては面白いのですが、読んでいて少なからず反感を持つ内容です。
全編に渡り、主人公はカシアス内藤ではなく、沢木耕太郎であること。傍観者、批判者でしかないのに、かなり上から目線で書かれています。
ジムの横を徐行運転する電車。ふと見上げると、車中のサラリーマンと目が合う。たったそれだけでの事で、「サラリーマンはつり革にぶら下がっているだけの自分を恥じるように目を背けた」と言い切るのはなんぼなんでも失礼でしょ。東洋タイトル戦に向かう内藤選手が、移動の飛行機内でまだ、泣き言を言っている。それを前の席で聞いている沢木さんは「この期に及んで」と苦笑されるシーンがあるのですが、内藤選手き泣き言を言いながらも逃げなかった。沢木さんは、会社の面接が嫌で、途中で逃げ帰ったのに、彼を嗤う資格があるのか?
沢木作品は当時の若者に親しまれ 私も沢山読んだくちですが 大変偏りの強い内容なので、読まれるにはかなり客観的立場で読まれるよう、ご注意ください。
 
制御不可能なもの(2006/09/10)
望ましい未来を手繰り寄せるために沢木、内藤、エディの3人は
激しい情熱と他に比するもののない経験に裏打ちされた計画を
もってして現実に挑む。しかし、現実に潜む制御不可能なものが
癌のように現実を蝕んでいく・・・。その制御不可能なもの、そして
現実がそれに翻弄されていく様は論理的な言葉だけでは捉えきれ
ないが、ノンフィクションの枠組みを使い沢木氏は見事に書ききって
いる。

とにかく、一読者としてページを繰っていっても一向に事態が進展
しないのに焦燥感をおぼえてしまう。そして、その焦燥感に耐えられ
なくなった時に、物語は一気に結末へと向かい始める。
 
とりあえず読まないと。(2005/10/25)
それは夏でもあり、青い春でもあり、別段特定の時間を指さなくても良いかもしれない。

引きこもっている人は別にして(いや、この人たちも実際は違うのだろうけど)、決してドラマチックとは言えないだろうけど、確かにあったその時間を書き留めて、そんな時間を誰かと共有できたことって(そう思えることって)、スゴくうらやましい。自分以外の誰かが、そこで起こったことを記憶していてくれること、そんなこと。日々のあわ。忘れないようにしたいけれど。重みは違うものだし。

この前、ブブカに載ってたカシアス内藤は末期ガンにおかされているらしい。そのインタビューのなかで、ほとんどマネージャーでもあった沢木耕太郎氏、そして伝説のトレーナー、エディ・タウンゼント氏、2人の恩は忘れないと語っていた。でももう少し、なんとかならなかったとか、サクセスストーリーになって欲しかったとか、傍観者としては、何とでも言えるのかも。でも・・・。
 
夏に(2005/03/24)
夏、一人で東北地方を旅行しながら読みました。学生時代のことでした。一人のボクサーが輝く瞬間の美しさ、そしてそのはかなさというものを沢木さんは残酷に、そして優しく描きだしていました。自分の「夏」とカシアス内藤の「夏」を重ね合わせながら読んでいたように思います。
「深夜特急」は青春旅行記の押しも押されぬ金字塔ですが、それと並び立つ沢木さんの最高傑作だと思います。
 
よかったです。(2004/10/26)
1980年よりも前に書かれた本だけど、とても新鮮に感じました。内藤というボクサーに魅力を感じるとともに著者にもとても魅力を感じました。その著者の年代と今の自分が近いというのも本の中の世界に引き込まれた原因の一つかもしれません。
たまたま金子ジムのシーンを読んでいるときに、小田急で帰宅中に金子ジムを通り過ぎたときは不思議な感じがしました。20数年前、ここにカシアス内藤やエディ、沢木がいたんだな〜と。
とてもよかったです。心に残る一冊になりました。
 
一瞬の夏 (上) (新潮文庫)
タイトル:一瞬の夏 (上) (新潮文庫)
定価:\540
販売価格:\540
発売日:1984/01
著者:沢木 耕太郎
出版社:新潮社
形態:文庫
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:15 時点のものです。

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