ローマ人の物語(文庫版)の本

ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫

 
豪胆ローマン(2009/04/10)
第一次ポエニ戦役を描いた上巻。
この巻ではハンニバルは出てこない。
父、ハミルカルが出てくる。
紀元前264年〜241年までの出来事。

--

農牧民族であったローマ人。
海軍が強いとされていた
カルタゴと戦争するために
初めて海軍を作る。

初めての海軍だし
勝てるかわかんないから。
船に鉄製の鉤(要はでかい鉄柱みたいなの)を付ける。
んで、カルタゴの船が近くに来たら、
この鉤をカルタゴの船に倒して道を作る。
そっからカルタゴの船に雪崩れ込んで殴る。
(地面がある殴り合いなら自信有り)

という。
頭が良いのだか、
愚直なのだか、よくわからない工夫で
カルタゴに勝つ、勝利に貪欲なローマ人。

つか、なんでもいいから。
とりあえず勝ちたかったのだろうな。

船団のトップに立つのは
一番偉い執政官のふたり。
ツートップでカルタゴに殴りかかる。

力と名誉が全てで、戦時中ともなれば。
上が強くなきゃ下が付いてこないってのは
わかるのだけれど。

どこまで豪胆なんだと。

おもろい。

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何度も繰り返し語られているのだけれど。
戦争に負けた将軍は。
ローマでは処罰されないらしい。
死ぬくらいなら、せっかく生き残ったんだから
次に勝てと。

日本だったら侍の恥で切腹なのだろうに。
紀元前3世紀から合理的なラテン民族。
民族性の違いを感じました。
 
ハンニバル戦記(2008/05/16)
史上に燦然と輝くハンニバルの戦い。
上巻では、第一次ポエニ戦争を扱っているために、その導線
が引かれているに過ぎないが、読み物としての充実振りすこ
ぶる高い。二十歳の頃は読みづらいと感じていた塩野女史の
文章だが、私の勘違いだったらしい。

大国カルタゴへの挑戦ともいえる戦いは、ローマにとって長
く過酷なものだったろう。同時に地中海の権益を一気に強く
するという収穫もあった。

ローマの発展はとまらない。
 
戦争家の真骨頂(2008/01/21)
あのハンニバルである。幾度となく語られた彼だが、このようなスケールから描かれたことは、これまでなかった。常に、日本人好みの「ヒト」に焦点を当てたものが多いからだ。
でも、塩野は違った。というより、歴史は違う。もっと広大で深遠なシステムなのだ。これを喝破した彼女はすばらしい。
スキピオがハンニバルに「あなたは戦争の時代にはふさわしいが、平和の時代には必要ない」と言ったのは、的を得ているのだろう。
 
第1次ポエニ戦役とその後(2008/01/13)
 地中海の制海権を巡って、ローマとカルタゴが激しく争った時代の物語。本巻では、第1次ポエニ戦役とその後のことが扱われていて、カルタゴがシチリアに持っていた権益をどのようにして失い、ローマがどのようにして地中海に覇権を唱えたかが分かりやすく描かれている。

 この時代、シチリアをめぐる抗争が絶えなかったことは世界史で習った。しかし、どのような背後関係があって、どのような規模の抗争が行われたのかは聴いたことがなかった。本書は、シチリア勢力分布図を何度も示し、ある場所を確保することがローマやカルタゴにとってどのような意味があるのかを分かりやすく説明してくれている。

 とても細かなところまで目が行き届いているのがこの本の特徴だと思う。印象に残ったのは、ローマ軍の宿営地建設のマニュアル化の徹底ぶりだった。

 「ローマ人には、マニュアル化する理由があったのだ。指揮官から兵から、毎年変るのである。誰がやっても同じ結果を生むためには、細部まで細かく決めておく必要があった。」
 
歴史は面白い(2007/08/13)
本書はハンニバル戦記の序章が丁寧に書いてある。
地図や武器、勢力図などが分かりやすく散りばめられていて、読み手の想像力を刺激しながらもそれだけでは追いつかない部分をしっかりと補ってくれる。
ハンニバルやスキピオなどの歴史上人脈上の伏線を少しずつ織り交ぜながら物語が進んでいくので徐々に盛り上がっていく緊迫感が文章から伝わってくる。
船さえまともに操れなかったローマ人が独創的な海戦をこなせるようになるまでのスピードの速さは本当に凄い 他民族を潰さず受け入れるという路線がここでも成功している
 
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)    新潮文庫
タイトル:ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
定価:\380
販売価格:\380
発売日:2002/06
著者:塩野 七生
出版社:新潮社
形態:文庫
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:10 時点のものです。

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