井上 雄彦の本

スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)

 
このファンタジーのニーズとは(2009/08/12)
私事だが、バスケ部には中学、高校合わせ、4年以上やった。
だからわかる。この漫画がいかにリアルじゃないかを。
想像してみて欲しい。15点差以上つけられ、残り5分以下で、格下チームが逆転勝利…こんなこと、湘北に(30歳の)シャキール・ラシャーン・オニール(216cm、体重150kg)が背番号34をつけて出場していない限り、ありえない。
陳腐なコメントだということを勘弁して欲しい。いちバスケ経験者で、NBAファンだからいえるのだ。
このファンタジーのニーズは想像がつく。とにかく流行っているものが好きで、かっこいいものがとにかく好きで、アタマの程度が…な人たちだ。
蛇足だが、バスケのことを何も知らない(であろう)某漫画家がパクったりしていたそうだ。

バスケのことを何もご存知ない方へ:シャックでもできるのなら…レジー・ミラーやギルバート・アリナス、ジョン・ストックトンやカーメロ・アンソニーでもいいですね。とにかくバスケ好きにはお勧めできません。
 
左手はそえるだけ(2009/06/18)
最終巻の対山王戦、ラスト何ページかは、ほとんどせりふなしでずっと進みます。言葉や文字が一切ないことで、最後の緊張感がものすごく高まっています。唯一、出てくる言葉が、花道のこのせりふです。「左手はそえるだけ」。ここからあとのシークエンスは、必ず号泣です!!流川、花道のハイタッチで、頂点です。思わず、がーっと叫びそうになります。これだけ言葉なしで、ネームはどうやったのでしょうか。機会があればぜひ見てみたいです。
 
90年代のベスト漫画のひとつ!(2009/01/23)
スラムダンク。連載終了から10年以上たっても好きな漫画ランキングの上位に入り、続編を望まれ、マイナースポーツを人気スポーツに押し上げる社会現象を起こした井上雄彦の出世作。

個性的なメンバーが集う湘北高校バスケ部。素人だけど天才の桜木、エース流川、スナイパーのようにスリーポイントを決める三井、スピードの宮城、大黒柱の赤木。これだけキャラクターに魅力を与えている漫画は少ない。少しでもバスケをしたことがある人は自分を重ねたくなったはず。

いま読んでもこの漫画は本当によく出来てると思う。

努力、成長、チームワーク、勝利、下克上、学園、恋愛、笑い、感動。全てが詰まって、全てがストーリーの中に自然に乗っかっていて、ラストの山王戦は取り憑かれたように読んだ人も多いはず。

山王戦はそれぞれの選手に見せ場を与えていて、特に三井の「俺にはもうリングしか見えねぇ」、赤木の「全国制覇は譲れんのだ」、桜木の「俺(の栄光時代)はイマなんだよ!」等のセリフ。

そして、クライマックスの桜木と流川のハイタッチシーンは何とも言えない感情で鳥肌が立つ。

最近読み直して良いシーンだなって思ったのは、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」のシーン。有名な三井の「バスケがしたいです・・・」ではじめて出てくるセリフなんですが、山王戦の終了間際に安西先生が桜木をいったんベンチに下げてこのセリフをもう一度語るんです。かつての三井を励ました回想シーンのセリフを、いま、目の前にいる湘北の桜木のために言う。その言葉が桜木を奮い立たせる。名シーンの焼き直しではなく、同じセリフで新しい感動を作っている井上雄彦はすごいと思ってしまった。

おそらく山王戦だけ読んでも面白いし、感動できる漫画だけれど、それはもったいないよね。

ちなみに、ベンチにひっこめられた桜木が、安西先生があきらめたと思って隣に座らないでシカトをかましてるときに言われるセリフが好きすぎます。

「聞こえんのか? あ?」

この落差がまた読者を虜にするんだと思う。読むならばヒトコマギャグ漫画がない完全版よりもコミックス版がオススメです。センス良すぎます。
 
究極の配分ミス(2008/12/20)
対山王戦はスポーツ漫画の完成形といってもいいくらい完璧です。
続編を望む方も多い作品ですが、ここまで完成された試合を描いてしまうともう続編は有り得ないでしょう。

ここでレビュータイトルに戻るのですが、あまりに素晴らしい試合にし過ぎて多数あった伏線を回収できずに終わらざるを得なくなってしまった事が本当に残念です。
作者は間違いなく山王戦を最終戦として描くつもりは無かったはずです。
おそらく最終戦は海南との再戦と考えていたはず…。
他にも何人かのライバルキャラがいましたが、その紹介話が全て無駄になった結果になりました。
もし伏線を全て回収し、海南戦と山王戦を入れ替えて山王戦を最終戦としていれば…もう今後誰も越えることの出来ない究極のスポーツ漫画になっていたでしょう。

ただ迫力を求められるシーンでは必要ですが無駄に絵の上手さをひけらかすように大ゴマを使うのは連載当時いただけませんでした。(単行本で読む分にはギリギリ許容範囲内ですが、雑誌だと展開が遅過ぎてダレる)

しかし越える隙を残してくれた事は後の漫画家、業界にとっては救いだったのかもしれませんね。

という訳で片手で足りる程しかない数少ない本当の五つ星漫画に、限りなく近付いた作品でした。
 
最高のスポーツ漫画(2008/09/10)
先日ふとしたきっかけで数年ぶりにスラムダンクを読みなおしました。
そして物語のクライマックスとなるこの山王戦。
この試合では作者の技量の向上に伴い一コマ一コマを読み進めていく中でまるで実際に自分がそこにいるかのような臨場感や興奮を味わうことができます。
その空気は実際のスポーツ観戦に勝るとも劣らないですし少なくともそのような生々しい興奮が味わえるスポーツ漫画はこの漫画以外には無いんじゃないかとさえ思います。
それと同時にこの作品には種目を問わずにスポーツを通して味わえる感動やその醍醐味がギュッと詰まっているように感じますね。
井上先生にはこのようなスポーツ漫画屈指の名作を生んでくれて本当にありがとうございましたといいたいです。
 
スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)
タイトル:スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)
定価:\410
販売価格:\410
発売日:1996/10
著者:井上 雄彦
出版社:集英社
形態:コミック
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:12 時点のものです。

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