春江 一也の本
プラハの春
春江一也という人を知らなかった。
たまたま「上海クライシス」を読んで、すごく勉強になったなーと感じ、 これは「プラハの春」から読むべきだと。 プラハの春という言葉だけは、なんとなく知っていたけれど、 1968年、私が15歳のときに、こういう戦いがあったということ。 全く無知だった。 真の社会主義とはどういうことなんだろう。 勉強しなくてはいけないことが増えた気がする。
若き外交官と美貌の東ドイツの人妻。偶然の出会いで恋におち、やがて歴史に二人の運命は翻弄される。非常にロマンチックな作品です。それでいてさすが本職の外交官が書いただけあって歴史の設定がしっかりしています。
チェコであの時何が起こっていたのか、そして何故あの悲劇がおき、その悲劇がどのように人々の人生を変えていったのかをきわめて写実的に語っています。 今は静かに何事もなかったように流れるモルダウ川、川がもし語る事ができたら、あの事件をどう伝えるでしょうか? 事実を基にしたフィクションですが、まるで本当にその現場を見ているような臨場感ある作品でした。
ソ連軍、共産主義、自由と独立。この平和な日本では想像もできないような出来事が綴られていてとても重みのある1冊。
歴史的・政治的な内容が筋になっているので簡単な内容ではないけれど、日本人外交官とドイツ人女性との恋愛などをはじめいろいろな人の思いが盛り込まれていてとても読みやすい。 歴史の時間に単なる出来事のひとつとして暗記してきた事柄が、実はこんなことだったのかと、目から鱗だった。 この本を読んでから戦争のニュースの見方がかわりました。
事実とフィクションを緊迫感のあるタッチで描き、非常に読みやすい
作品に仕上がっている。 私は1968年に起こった「プラハの春」を知らないが、だからこそ、 この著作に描写されているチェコの人々の活動に尊敬を覚える。 現代日本の人々は、こういった状況になった時、冷静に抗う、という事が できるのだろうか。そこまで強い民族でいられるだろうか。 あくまで冷戦の時代に起こった、東欧の物語ではある。 しかし、翻って、思想も、行動も、自由の意味も希薄な現代日本について深く考えさせられる、そんな本。
去年初めて訪れたチェコ。他の西欧とはまったく違う美しさ。どこか物悲しげでしっとりとした落ち着き。芸術の香り漂う街。
その美しいプラハにソ連軍の戦車が侵攻してきた時の様子を日本人外交官と恋人のドイツ女性との恋愛を絡めて描いているのが本書だ。 自由は死せずー。その思いを貫いてきたドゥプチェクの生き様もすばらしい。 「言葉の民」といわれるチェコ人。美しきプラハを守るためにナチに屈したチェコ人。そしてソ連に蹂躙されたチェコ人。当たり前のように自由を謳歌している我々日本人からは想像だにしていなかったチェコ人の真実をフィクションの中に分かりやすく伝えてくれる本だと思う。
春江 一也の本プラハの春
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