井上 雄彦の本

バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (22) (モーニングKC (1497))

 
清十郎(2007/05/07)
この巻の最初に載っている『背負いしもの』は今までの話の中で一番好きです。前話の『居場所』が武蔵視点だったのに対してこっちは清十郎視点になってますが、短いながら吉岡清十郎が背負っているものがどれほどのものか解った気がしました。武蔵に斬られる瞬間に伝七郎その他の人物が頭をよぎる瞬間の所が一番良かったです。
 
巨星去って腐りゆく吉岡道場。(2007/05/01)
武蔵は、吉岡清十郎との勝負に勝利する。これで、武蔵と伝七郎との勝敗はより明らかになった。しかし武蔵は清十郎との戦いで怪我を負い、光悦と妙秀の家で世話になることに。そして偶然にもそこには佐々木小次郎も泊まっていた。
武蔵は勝負を目前にして吉岡伝七郎の一行と出会う。そして背後から祇園藤次に襲われる。清十郎との戦いで片目に傷を負った武蔵は、藤次の相手をするのが精一杯で後ろの伝七郎にまで手が回らない。しかし伝七郎は、武蔵が藤次を斬り伏せるのを黙ってみていた。伝七郎の甘さが吉岡道場を滅びに誘う(いざなう)。
植田は伝七郎に黙って佐々木小次郎に武蔵との果たし合いの身代わりを頼もうと画策する。
この巻では、清十郎の死骸があまりに醜くてリアル。生きている時は美しかった青年も、生気がなくなると魚の死骸と変わらない。やっぱり人間は死んではいけない。生きてこそ人間。
 
激闘の果てに…(2007/02/20)
新年を明けての吉岡清十郎と宮本武蔵の壮絶な戦いは武蔵の無意識かに放った神速の一撃が清十郎を切り伏せるという結果で幕を閉じる…。
このバガボンドというマンガは緊張感、臨場感といったものが味わえるすばらしい作品だと思う。
 
決戦前の鎮魂・・・そして静寂(2006/08/20)
武蔵が吉岡清十郎という天才を倒し、鎮魂を想起させる雪が京都に降る。
その雪は悲しみとなり涙となり、伝七郎を初め十剣にこだました。
決戦を数日前にして藤次の強襲に、武蔵は十剣を前にしながら止むを得ず斬る。
まるで1年前とは別人と化した武蔵の剣に植田は恐れを抱いた。
そして代役を佐々木小次郎に・・・?

ここで私的に注目するところがあるとすれば、武蔵と清十郎の切り合う瞬間の絵です。
よく見るとわかるのですが、清十郎の体を抜けた刀は「手から抜けて吹き飛んでいる」ようにみえます。
一瞬清十郎の刀が振り下ろす前に抜けて吹き飛んでいるようにも見える構図。
しかし右手に持っていた刀が武蔵の「あれ!?」と、言った時には確かに「消えている」のです。
が、もう一度振り下ろした右手をしっかり見てみると「刀はちゃんと握り締めて」いる。
これは武蔵の心を映しているのでしょう。
異常な集中力を超えた境地は、己の刀・・・いや腕までも消えるほどの速度を持った。
どう切ったかさえわからなくなる意識。
そこに生じた矛盾が「手から刀が消えた」錯覚を感じてしまったのでしょうか。

読む側である我々読者にも、「武蔵の刀は右手から消えている」という点に深い意味を感じさせます。
 
アー(2006/06/08)
今どきあえてストレートな宮本武蔵伝。
佐々木小次郎が出てきたあたりから俄然おもしろくなってきた。
この話は、武蔵がどんどん強くなっていく話ではなく、
武蔵がいかにして小次郎に出会うか、っていう話なんだね。
上手いなあ。
 
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (22) (モーニングKC (1497))
タイトル:バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (22) (モーニングKC (1497))
定価:\550
販売価格:\550
発売日:2006/02/23
著者:井上 雄彦,吉川 英治
出版社:講談社
形態:コミック
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:11 時点のものです。

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