ブラックジャックによろしくの本
ブラックジャックによろしく (9)
愈々、評判を噂に聞く【精神科編】だ。
お〜っと、冒頭でイキナリ、「今度の指導医は坂本龍一だぜ〜」っと驚く。ところが予想通り、この「坂本龍一」がいかにも精神科医師らしい、思わせぶりな話し方を延々と続ける。それに患者の振りをして病院に入院する門脇という新聞記者もどーも思わせぶりだなあ。なんかちょっとシツコイって感じがしてくる。 さあ、今後どう展開するのか分らないが、この第9巻ではまだそれ程感動はしなかった。
前の巻を読んだときは何だかなあと思っていたので、精神科編はどうなることか正直心配でした。というのも私自身現場で働いている人間だからです。実際読んでみるとまだ導入部ではありますが、もちろん問題の所もずいぶんありますが、まずまずまじめに書いてもらってはいるのかなと思います。
偏見と差別に関しては確かにこういう問題なんだということがわかると思います。ただし病院の中身と統合失調症に対する理解はちょっと古すぎる気はします。
患者は、自分の病気を少しでも楽にしてもらいたくて医者に頼ります。患者の症状を見ない、思いやりのない治療(マニュアル重視、売上重視な治療)を行う医者が横行するなかで、医者の本当の義務は何かを真剣に悩み、本気で患者を思いやる主人公の行動には心を打たれます。私もこの主人公のように馬鹿がつくほど患者を思える医療従事者になりたい。
毎日適当に治療に当たっている医者に是非読んで頂きたい。
何か「自分は深刻な社会問題について考察しているのだ」という、なかなか
気持ちのいい錯覚を堪能させつつ、それと自覚させずに覗き趣味を満足さ せていく手腕は、実に狡猾。 例えるなら、女性週刊誌の「我が子を洗濯機に投げ込む鬼っ母!」という 記事を読ませて、その読者に「自分はいまDVという重大な社会問題につい て深く考えているのだ」と思い込ませるようなもので、並みの技量と企画力 ではできないことだと言える。 作者がすごいのか、担当している編集スタッフがすごいのかはわからないが、 とにかく「ものすごい俗っぽい内容を、何かまるでひどく意識が高く理知的な ことをしているかのように誤解させて食べさせる」調理術の勝利であって、 モーニングというおじさん読者が多い雑誌においてのヒットも納得というもの。 で、まあ内容はというと「我が子を土鍋で煮る鬼っ母!」みたいな記事を楽し く読めるタイプの方、あるいは作者の憎らしいくらいにあざとい技量を「ほほお、 こいつここまでやるかね」と遠巻きに見て楽しむひねくれた方の需要には、 バッチシ応えてくれるのではないでしょうか。 それ以外の方は、まあそれなりに。私は遠慮します。
外科系の研修医が、精神科をローテートすると言ふストーリー展開には、ちょっと無理を感じた。最近のスーパーローテーション・システムでは、こう言ふ事も有るのかも知れないが、この劇画の原作者(たち)は、思いつきで、主人公のローテーション先を決めている様な気がしてならない。(医学部の教授は、こんなに気まぐれではない。)
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