ドラゴン桜の本
ドラゴン桜 (1) (モーニングKC (909))
その辺の受験参考書、予備校の類から拾ってきたものをつぎはぎしただけって感じの底の浅さがありありと出ているね。連載していた媒体を考えてみても、実はこの本は子供よりは大人が読んでいるだろうし、知的ノウハウというよりは一種の精神のカンフル剤として読んでる人が多いんだろう。
生きるために常にカンフル剤がなければならない強迫的な人生に子供まで巻き込むことが本当にいいのかどうか、ねぇ・・・。
自分が受験生のときは連載途中でほとんど気にかけていなかったのですが、大学生になった今読むと本当に説得力がある一冊でした。企業に就職するとき、まず間違いなく学歴の差別はある。東大=プラチナチケットという一巻での桜木さんの発言は決して言いすぎでないと思う。
この巻では東大の受験概要と古典の勉強の導入、それからどの時間帯に何を勉強すべきかということを提案してくれています♪ 2巻以降もぜひ読んでみようと思います!
全巻の評価。
「受験漫画」としてほとんどギャグやラブコメを廃し、かなり真っ当に受験ノウハウの教授に取り組んだ作品。そういう意味では斬新。 もちろん、この漫画のやり方だけで東大に入れると本気で思う人はまずいないだろうが、仮に、この漫画を読んだからと言って受験に落ちるような受験生はもともと勉強不足なだけ。東大入試以前の問題で、漫画のせいにするのはお門違い。あくまで受験ノウハウのひとつとして認識すべき。 勉強法としては「それが出来りゃ誰も苦労しないけどな」という、かなり理想論的な部分が多いが、それでも勉強の仕方や、何か「大事な場面に取り組む際の心構え」など、方法論としてはなかなか参考になる部分もあり、読んでも損になるような事は無いだろう。受験に限らず役に立つ場面もあるはず。 ただ、受験ノウハウが中心なので、ストーリー性や登場人物が醸し出すドラマ性が薄いのは確か。ヘタな画にも好き嫌いは出るだろう。漫画として面白いかどうかは微妙なところだが、とりわけ酷評するほどの内容でもない。最終話はだいたい予想通りの展開。
大学受験を真正面から題材にしながら娯楽作品として十分に面白いというだけで特筆に価する.
水野や矢島(小学校低学年レベルで学力以外にも問題がある高3)が一年足らずで東大合格というのは難しいと思うけど,これが三年計画だった場合や,受験対策なしで有名進学校に入りながら入学後に落ちこぼれた生徒に対するものだったりするならば,至極真っ当で極めてリアルである.教師陣は合格や進学を目的化する限りは効果的で真っ当なことを言っているし,合格という目的が否定されたとしても,現実無視の平和や融和や思いやりや努力や感性や正義や自由のような低俗なものと比べると,道徳的に遥かに素晴らしいことを言っている(現実を見ろと言っているし立場を利用した保身もしていないし). 最後に,影響されやすい人のために少し醒めたコメントを書いておく. ・あれほどの英才教育は簡単には受けられません. ・「時間が勿体無い」という理由で受験対策を怠る人は沢山います. ・宿題をせず受験対策をせず有名国立大に進学する人は沢山います. ・本書のノウハウは入学後には感知していません.
一昔前に”巨人の星”という超熱血野球漫画がはやりました。一流と言われるプロ選手の中にもこれに影響されて野球を始めたという人は多いようです。大リーグボール養成ギブスなんていうすごい器具を使って巨人の星を目指す主人公のストーリーは全く現実離れしているとはいうものの当時の野球少年に多大なるモチベーションを与えたと言う意味では素晴らしいものでした。 本作品もそのような意味では成功していると言えるでしょう。
ただ”巨人の星”と”ドラゴン桜”が決定的に違うところは、前者の主張が、”目的への道は険しく、それを乗り越えるにはすごい根性と練習がいるのだ”であるのに対し、後者は”目的地へは近道があって実は誰でも簡単に行けるのだ”と最初から言い切っていることです。残念ながらこの前提条件は実は真実ではありません。(そういうふうに書かないと面白くならないからでしょうね。) で、害というのはこのことです。このような作品を読んでそれを真に受け感化された青少年が東大を目指すとします。彼らには、作品中の受験テクニックなるものを過大評価しすぎて、実際は受験勉強、特に東大受験にとってはこれらは瑣末なことである事に気づかず、何が本質で何が末梢かを見失い地味で辛い努力を嫌がるという弊害が見られるように思います。また問題解決にあたっての方法論(メソッド)そのものを他人に求め自ら試行錯誤するのを避けるという傾向もあります。(作品中では万事受験プロの言うがままですからね) そういう習慣がつくと教える方はとても大変なんです。 実は私は某塾講師で元東大生なんです。このマンガは見たことがあると言う生徒がとても多くそれで自分でも読んでみました。まあ上述の事は最近の中高生全般に言えることで、その総てがこのマンガのせいだということでもないでしょうが、おそらく社会全般が緻密で深い思考よりも単純明快即決型の思考法を志向しそういう土壌がこのマンガの人気を上げたということなのだと思います。でも東大京大等難関大が最も求めているものがこの緻密で深い思考というやつなんですよ。 マンガの中には参考になることもたくさんありますから良い事は取り入れればいいと思います。でもみなさん、近道できないこともあるのを知って地道に努力してね、(というかほとんどの部分がそうなんだけど)、マンガではさらっと流してるけどね。 一例挙げますと・・・ 英単語ターゲット1900・・最初の800語だけでも覚えましょう!(覚えるというのは800語一気にスペルと意味がかけて例文を読んで訳せること)、マンガではすぐできるみたいだけど実際は・・・ 東大現役合格A君(完璧マスター ) かかった期間 高1のときに英単語のみ毎日地道に真面目に3ヶ月 上智現役合格ちょっと怠けもののB君(完璧マスター) かかった期間 高2のとき、やってないと冬でも暖房なしの部屋に閉じ込めて覚えさせてそれでも1年 受験全敗の(地味な暗記はきらいで宿題に出すと”もっと解説を!”と要求し拒否すると授業にこなかった)C君 かかった期間 気が向いたらやるだけなんで三年やっても200語ちょっと。
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