ブラックジャックによろしくの本

ブラックジャックによろしく (5) (モーニングKC (884))

 
無力。(2007/04/27)
斉藤は小児科医へ。世間でも騒がれているように小児科医は人手不足。斉藤が想像していた以上に忙しい。それでも重病患者を受け入れてくれという電話が来る。断るしかない。しかし斉藤は子供を見殺しにすることに憤る。
結局、助けると言って殺すか、助けられないと言って殺すか、の2択。斉藤は己の無力さを痛感して甘んじる。そして、小児科医の研修を終える。
斉藤の次の研修先は外科医だった。斉藤は己の無力さを知り教授に屈服する。
ここから8巻までのテーマは、治せない病気「ガン」。
ガン患者にどのような治療を行えばよいか、答えのない問題だ。何らかの答えを出し、自分の答えだけが正しいと思い込んでいる人はこの漫画を読んだ方がいい。いや、ガンに関わる全ての人はこの漫画を読むべきだ。読んで死の恐怖を味わうべきだ。
物語は2人の医師を中心に綴られる。
抗がん剤でガンを治そうとする医師・庄司と、無理な治療を行わず痛みを抑えて死を安らかなものとする医師・宇佐美。
斉藤の指導医は庄司だ。庄司にとっては、根治の可能性があるならガン治療をやらないという選択肢は有り得ない。進行の速い膵臓ガンは時間との勝負。転移の有無を確かめている時間も惜しい。庄司は迷わず手術を決断。しかし庄司の賭けは外れた。ガンは肺へ転移していた。
医療はギャンブルじゃないって?
「統計的には10%の成功率です。手術しますか?」
医療の知識に乏しい患者にとっちゃ、治療方法の選択なんてギャンブル以外のなにものでもない。ただ賭けてるものはお金じゃなくて命だけど。
 
外科へ(2006/04/05)
NICUから小児科へそして
教授に逆らわないことを誓い
土下座して外科へと移った斉藤(主人公)。
抗がん剤の治験をする指導医の下で研修を受けることになる。
「自分がガンがったら告知されたいか?
 家族がガンだったら告知するか?
 そもそも告知とはなんなのか?」
ガン患者を持つ者としてとても考えさせられる巻。
うちに関して言えば家族より早く本人が告知を希望し現実を知った。
袖の下を渡して手術や厚遇を受けるようなこともしていない。
でも、そんなことをしてでもいいから
一日でもいいから長く生きてほしいと思う気持ちはある。(他の病気でも同じだけど)
だからといって斉藤先生みたいな担当医がきても家族は動揺するだけのような気がしないでもない。
また、考え方は同意できる点もあるけど宇佐美先生もビミョーだ。
やっぱり病院はこわいと思う。

 
お医者さんに読んでもらいたい漫画(2005/08/22)
患者は、自分の病気を少しでも楽にしてもらいたくて医者に頼ります。患者の症状を見ない、思いやりのない治療(マニュアル重視、売上重視な治療)を行う医者が横行するなかで、医者の本当の義務は何かを真剣に悩み、本気で患者を思いやる主人公の行動には心を打たれます。私もこの主人公のように馬鹿がつくほど患者を思える医療従事者になりたい。

毎日適当に治療に当たっている医者に是非読んで頂きたい。
 
作品というより作者との相性か(2005/08/09)
私がこの漫画を大嫌いだと知人に話したところ、「でも、そこまでハッキリ嫌わ
れる、というのはある程度の成功ではないのか。本当につまらない漫画は、
好かれも嫌われもせず忘れられるから」という指摘を受け、「おお、そうか」と
思い至りました。

この作者は、おそらく「他人をイライラさせる才能」「他人をイライラさせるよう
な愚図で馬鹿な登場人物を描く才能」があります。そしてその通り、主人公は
成長物語によくある、情熱だけはあるけれどまだ未熟なひよっこ【ではなく】単
なる愚図な馬鹿として描かれます。

主人公は、どんどん馬鹿な意見をいい、馬鹿なことをし、馬鹿らしく先走り、
過ちをおかし、しかしずっと馬鹿なままです。これはかなり変です。さらに彼を
とりまく登場人物は「主人公と同じくらい馬鹿」か「すさまじく気持ちの振れ幅が
大きい変人」しかいません。すごい違和感です。

同じ作者の「海猿」でも感じた違和感ですが、物語の主眼がそこにないのに
やたらくっきりねっとりと「変人群像」が描かれるので、なんだかマヨネーズを
たっぷりかけたチーズケーキを食べさせられているような、よくわからなさです。

本来、人物を書き込むのは、お話に厚みとリアリティをもたらすプラス要素の
はずなのですが、ことこの作者に関しては、なにか作品自体の本筋とズレた
ところで「キャラ立ち」していて、そこだけが異様を放っている。

珍味、というやつでしょうか。

私好みの味ではありませんが、お好きな方はどうぞ。
 
今時、医学部の教授にこんな力が有るだろうか?(2005/04/10)
この劇画で、主人公(斉藤)が小児科で働く箇所は、比較的、内容が優れて居た。それなのに、主人公が、週刊モーニング編集部の人事で(笑)、外科に戻され、小児科の話が尻切れトンボに成ったのは、残念であった。(何故、小児科の話をもっと深めなかったのだろうか?)外科に戻った主人公が、教授に侘びを入れに行く場面が有るが、実に空々しい。(笑ってしまった)今時、日本の医学部の教授にこんな力が有るだろうか?数年前、私が親しい、医療に詳しいジャーナリストが、「この劇画(『ブラックジャックによろしく』)が描写する医局は、1960年代の医局じゃないかな。」と言った事が有るが、この劇画は、日本の医学部の「封建性」を誇張し過ぎている。なるほど、日本の医学部には、確かに、前時代的な面も有る。しかし、教授が、研修医を確保するのに必死に成って居る時代に、こんな場面を描くこの劇画の原作者たちは、現実の医療現場を知らなさ過ぎるのではないか。(そして、発想が、何処か全共闘的なのだが、皆さんは、それに気が付かないだろうか?)批判は、大いに結構である。だが、やるなら、もう少し、私を含めた現場の医療従事者が、現実感を感じる物を描いて欲しい。(内科医)
 
ブラックジャックによろしく (5) (モーニングKC (884))
タイトル:ブラックジャックによろしく (5) (モーニングKC (884))
定価:\560
販売価格:\560
発売日:2003/04/22
著者:佐藤 秀峰,長屋 憲
出版社:講談社
形態:コミック
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:11 時点のものです。

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