ブラックジャックによろしくの本

ブラックジャックによろしく (4) (モーニングKC (862))

 
号泣。(2007/04/26)
手術しなければ助からない子供。それでも手術を拒否する父親。斉藤にけしかけられ、医者・高砂が父親の説得に動く。
この父親は弁護士だけあって言うことがなかなか正論。
「差別はなくならない。障害者に人は手を差し伸べない。無関心が人を傷つける。無知は悪。全員が共犯者」
ここで子供を見殺しにすることが正しくないとは言い切れない。だから、多くの人はあえて危険を冒さない。親が殺せと言うなら殺す。それが法律に則った正義だからだ。しかし斉藤は正しいと言い切れなくても目の前で人が死に行くのを黙って見ていられない。それをやったら医者じゃない。
全員が自分なりの正義を貫く。そして、全員が傷つく。高砂の説得は壮絶。画も凄い迫力だ。
「子供の棺桶は角が直角なんですよ」「障害は個性だ」「あなたは不妊治療で苦労した見返りにパーフェクトベビーを望んでいる」
なぜこれだけの言葉で説得しても手術に同意しないのか。医者は所詮他人。無力さを痛感する。
この巻では、とにかく人の生死について、障害について、子供について、道徳・正義について考えざるを得ない。
この巻は泣ける。
 
ここまでで一番感動的。(2006/02/09)
 第1巻から読んできて、一番感動した。これまではどっちかってーと、大学病院や医学界の汚い面にスポットを当てて描かれていたようだが、この第4巻ではうって変わって医者の純粋に人命を救いたいと言う面、そして親や世間の障害に対する偏見がテーマになっている。コマ割も大きく、劇的になりカラーページも増え、いやがおうにも感動に引きずり込まれる。
 呑んで帰った夜にこの巻を読んだら、つい感動して泣いてしまった。でも清々しいラストには救われたなあ。
 この時代に敢えて小児科医をやってる人ってやっぱ、高砂医師のような人間味ある人なのかなあ。
 
お医者さんに読んでもらいたい漫画(2005/08/22)
患者は、自分の病気を少しでも楽にしてもらいたくて医者に頼ります。患者の症状を見ない、思いやりのない治療(マニュアル重視、売上重視な治療)を行う医者が横行するなかで、医者の本当の義務は何かを真剣に悩み、本気で患者を思いやる主人公の行動には心を打たれます。私もこの主人公のように馬鹿がつくほど患者を思える医療従事者になりたい。

毎日適当に治療に当たっている医者に是非読んで頂きたい。
 
恋吹雪は関脇(2005/08/09)
主人公(愚図で馬鹿)が、名探偵コナンが殺人事件に遭遇するくらいの確率で、
次々に超レアケースの症例に遭遇しては、見苦しく泣いたりわめいたり叫んだり
馬鹿なことをしたりする漫画。

煽り文によると「骨太のリアル医療ドラマ」らしいのだが、たぶん「どす恋ジゴロ」
が「現代の角界が抱える問題点を鋭く抉った社会派漫画」ではないのと同じ程度
に、あるいは「派出所」が「日本の警察機構の腐敗を問題提起する漫画」ではな
いのと同じ程度に、この漫画も「現代の医療問題を斬った漫画」ではない。

「どす恋ジゴロ」と「ブラックジャックによろしく」の間に、その非現実性・フィクション
度合いという意味での差はないのだが、後者は「そうではないようなフリ」をしてい
るのがくせ者だ。また、そうすることで「社会派っぽい香り」をさせることがこの漫画
自体の商品戦略でもあるので、そのへんは「確信的な擬態」なのだろう。実に狡猾。

ただ、我々読者としては、「どす恋ジゴロ」だけで相撲知識を仕入れて、角界改革を
唱えるような愚を犯さないのと同様の態度で、この漫画に接したい。
 
医療問題における最大のタブーは患者とその家族(2005/04/10)
医療を巡る報道や議論における最大のタブーは、患者とその家族である。即ち、患者と患者の家族への批判こそは、医療を巡る報道や議論における、最大のタブーであり、患者とその家族について、批判的な発言や描写が為されるのが稀であるのは、例えば、テレビの病院ドラマ等を見れば、お分かり頂ける事だろう。(「医局」など何処がタブーだと言ふのか。)もちろん、私達医者や看護師にも批判されるべき事は、多々有る。しかし、医療を巡る色々な報道や議論、そして、テレビドラマや劇画を見て居て不思議に思ふ事は、現実には、患者や患者の家族にも批判されるべき事が沢山有るのに、そうした、患者と患者の家族へ批判がメディアで語られる事が、異様に少ない事である。多くの患者とその家族は、善良な人々である。しかし、その善良な患者やその家族ですらが、ウソをついたり、自分達の言動に責任を持たない事が、どれだけ多い事か。そして、中には、本当に、倫理的な問題の有る患者やその家族が、現に、居ると言ふ現実を、日本のマスコミは、タブーにして居ると、私は、思ふ。−−私は、この劇画(「ブラックジャックによろしく」)を全体としては評価しない。この劇画は、登場する医者に、現実には、日本の医者が、こんな事を言ふとは到底思へない様な暴言をさせて読者の医者への反感を煽ると言った、殆ど韓国の反日ドラマの様な手法まで用いて居る。又、例えば医学部の教授と研修医の関係など、半世紀前の日本の医学界ではないか?と思ふ様な場面を描いたりして居る。だから、私は、この作品を評価しないのだが、この、小児科の現実を描いた部分だけは、賞賛したいと思ふ。−−ここで、この劇画の執筆者たちは、障害を持って生まれた赤ん坊を見捨てようとする親を描いて、そのタブー(「患者の家族」)に挑んで居る。即ち、テレビドラマなどでは、殆ど常に善人として描かれる「患者の家族」が、時には、この様な冷酷な事を言ったりやったりすると言ふ現実を、ありのままに描いて居る。読者の中には、この作品のこの部分に反発する人が居るかも知れない。しかし、これが、医療現場で起きて居る現実である。現実離れした設定や会話が多いこの劇画の中で、ダウン症の我が子を見捨てようとする父親が登場するこの部分だけは、「リアリズム」の名に値する部分だと感じた。(内科医)
 
ブラックジャックによろしく (4) (モーニングKC (862))
タイトル:ブラックジャックによろしく (4) (モーニングKC (862))
定価:\560
販売価格:\560
発売日:2003/01/24
著者:佐藤 秀峰,長屋 憲
出版社:講談社
形態:コミック
在庫状況:在庫あり。
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 05:00:11 時点のものです。

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