ブラックジャックによろしくの本
ブラックジャックによろしく (2) (モーニングKC (826))
医療を介して感動をお伝えします、というような感じで読めば、なるほど良い話です。
しかし、この本が、医療現場の腐敗云々などと、まるで現代医療の現状を描いているかのように売られるのには、不快感を隠せません。 色々な意味で有り得ない医師しか登場しません。
内科で研修中の斉藤は、永大の外科医では自分の担当する患者・宮村を助けられないことを知る。そして、大学の外で優秀な心臓外科医を捜し始める。そんな時、同じ大学の看護婦カオリの紹介を受け、名医・北三郎と出会う。
斉藤は、北に手術を断られ、別の医者を捜すが、大手大学(永大)に背くようなことに協力する医者は見つからない。そんな時、宮村が大学側の方針に疑問を抱き、自主退院する。いよいよ時間が無くなり、北にすがる斉藤。患者のためだけに動く斉藤に遂に北が折れる。 医者としては未熟な斉藤。だけど彼は人を助けたぞ。人を助けるために必要なものは医療技術だけじゃないってことかな。
第一巻に比べ、ストーリーに加速度が付いたせいか、ややケレン味が強すぎる感がある。心臓外科の名人がいかにも、って外見の北 三郎で毎晩カラオケスナックで演歌歌ってるってのはどうもなあ。で、弟子の鳥 一郎がなぜか船越英二風!?主人公の研修医斉藤の逸脱ぶりもさらにエスカレートし、こんなヤツ絶対いねーよ、って内心思う。でもドラマチックな展開にグイグイ引き込まれあっという間に通読してしまった。
テレビドラマでは原田芳雄が北三郎役らしい。はまり役かもな。視てみたい。
患者は、自分の病気を少しでも楽にしてもらいたくて医者に頼ります。患者の症状を見ない、思いやりのない治療(マニュアル重視、売上重視な治療)を行う医者が横行するなかで、医者の本当の義務は何かを真剣に悩み、本気で患者を思いやる主人公の行動には心を打たれます。私もこの主人公のように馬鹿がつくほど患者を思える医療従事者になりたい。
毎日適当に治療に当たっている医者に是非読んで頂きたい。
「成長過程なりの未熟さ」や「若さ故の青臭さ」ではなく、「ひたすらに愚図で
馬鹿、しかも学習・成長しない」主人公に対する全編にわたる違和感を、 珍味と感じるか臭みととるかで、この漫画が読めるかどうかが分かれる。 主人公が未熟だったり馬鹿だったりするのは、その先に成長する展開が 待ちかまえているか、あるいはそれを補う別の魅力が呈示されるなら受け 入れられますが、ここでは主人公は「ただひたすら愚図」なので、もうイラ イライライラさせらること請け合い。 で、「かーっ、イラつくっ!」と本を投げ捨ててしまう人には、この漫画は向き ません。逆に「ああっ、もうイラつくっ! この作者なに考えてるんだ!一言 いってやりたい!」と煽られて一気読みしてしまう人は、この漫画の良い読 者になれるでしょう。 看板になってる医療問題云々はリアリティも薄く煽り主義的でもひとつ魅力 を感じませんが、むしろ主人公を中心とする「うざい人物群」に対する感じ 方が、この漫画の"ひっかかりどころ"になるでしょう。 私はちょっといい読者にはなれなさそうです。くさや、みたいなモンでしょうか。
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