井上 雄彦の本
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (6) (モーニングKC (685))
概要:
全世界で1億部を売り上げた『スラムダンク』の作者井上雄彦氏が 歴史小説界の巨峰・吉川英治氏の架空小説 『宮本武蔵』 を元に 大胆なアレンジを加えて作り上げた剣豪漫画。 基本的な設定と大筋は原作通りだが、実際の内容は別物といっていいものになっている。 あらすじ: 前巻で胤舜に敗北し、その後醜態を晒して逃亡に成功した武蔵。 彼は二代目に対し不立文字の極意を伝えんとする胤舜の師・胤栄に匿われ、 利害の一致から春日山で打倒胤舜に向けての激しい修行を開始する事になるが…。 所感: 「負けじゃねぇ。勝ちへの途中!!」 (本編より) 武蔵本人は認めていないが、前巻の胤舜との戦いの結果はどう見ても敗北とそれに続く逃走でしかない。 これは『生涯無敗』として知られ、国内・国外で多くの人々に英雄視されている宮本武蔵を題材とした作品に あるまじき展開で、凡百の作家ならば致命的なミスになろうものだが、反面それは、 敢えてこのような展開に持ってきた井上氏の作家としての技倆の高さを示すものだと言える。 全体から見るとまだ序盤に過ぎず、それ故に数ある武蔵作品の中でもどのような位置づけになるか 定義付けされていなかったこの頃の本作品であるが、井上氏は一連の展開によって、 調べれば調べるほどにボロが出る、眉唾ものの伝説に彩られた『剣聖』ではなく、 『人間』としての宮本武蔵を描こうとしているのだと読者に伝え、今後の路線を明確に打ち出したのだと思う。 荒波に揉まれ葛藤しながら育ち、敗北をバネにしてこそ人は大きく成長するものであるという事を SLAM DUNKにおいても作者は描いており、胤舜のような挫折なき天才と戦わせ、 それを武蔵によって証明したいが為にこの展開に持ち込んだのやも知れない。 また、この巻の後半では辻風組との決戦以来袂を分かった本位田又八も再登場し、 彼は草薙天鬼の遺骸から佐々木小次郎に手渡す予定であった允可目録を偶然入手した事により 運命の大きな変節を迎える事となる。 ちなみに、佐々木小次郎は名前が出ているのみで本人は1コマたりとも登場しない。
武蔵は胤舜から逃げて一命を取り留めた。武蔵のこの行為にショックを受け、武蔵を師匠と呼んで慕っていた城太郎は武蔵のもとを離れる。
武蔵は下宿先のじいさんが宝蔵院初代・胤栄だと知り、教えを請う。 一方、又八は、佐々木小次郎(?)が捕縛されるところに立会い、小次郎から印可証と金を預かる。しかし又八は、その金を使ってしまい、小次郎の名前を語って用心棒の仕事にありつく。又八は、佐々木小次郎として生きることになる。 とうとう佐々木小次郎(又八)が登場。武蔵、小次郎、今後の二人の人生はいかに。
この物語は読んでくうちに物語が繋がっていくことがいいですね。
これはもしや!やこれはあそこと!などと結構繋がると嬉しいです。 今回は又八の出会った小次郎が隠れキーポイントですね。 こいつとは!というビックリが読み進めていくと分かります。
今、巷で噂の「バガボンド」面白いとの事なので、購入してみたところこの6巻や5巻あたりから凄く面白くなってくる気がします。
あの、佐々木小次郎も登場しましたし(?)宝蔵院槍術の使い手、胤舜との第2戦目もいよいよスタートしようとしています。 続きがとても気になってしまいます。
胤舜に惨敗した武蔵は、胤舜の師である胤栄と山籠もりの修行に入る。
胤舜との戦いの際植えつけられた恐怖から逃れられない武蔵は、なんとかそれを克服しようと修行に励む一方、又八は、偶然と成り行きから・・・・ 読んでいただけるとこのレビューのタイトルの意味も おわかり頂けるかとお思います(笑) 武蔵と胤舜との勝負の行方、相変わらずな又八の未来はどうなってしまうのか 気になる巻です。
井上 雄彦の本バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (6) (モーニングKC (685))
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